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メルカリ総合研究所は今月5日、全国のフリマアプリ利用者1,030名を対象に、「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査を実施した結果を公開した。調査によると、約4人に1人が、100円以下の利益でフリマアプリに出品し、少額取引利用者の6割以上が女性。また、商品が売れると「承認欲求」の充足を実感するとの回答が、全体の7割以上という結果に。(詳しくはリリースを参照)
[以下プレスリリースより]
メルカリ総合研究所(運営:株式会社メルカリ)は、全国のフリマアプリ利用者1,030名を対象に、「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査を実施しました。
2019年5月に経済産業省がまとめた「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」※1によると、2018年のフリマアプリ推定市場規模は6,392億円(前年比32.2%増)で調査開始以来3年連続で成長しており、さらに、フリマアプリ市場は、今年10月に新規事業者が市場に参入するなどの盛り上がりをみせています。この度、メルカリ総合研究所は、これまでのフリマアプリ市場の成長の背景には「金銭的な利益を得ること」以外にも多様な利用目的があるという仮説をたて、「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」515名※2、「最低1,000円以上の利益を見込んで商品を出品するフリマアプリ利用者」515名(合計1,030名)※3を対象に調査を実施し、多様化するフリマアプリの利用目的を明らかにすべく調査を実施しました。
※1:出典「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」(経済産業省) https://www.meti.go.jp/press/2019/05/20190516002/20190516002.html
※2:「3回に1回以上の頻度」で100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者515名
※3:本調査では、「100円以下の利益で商品を出品するフリマアプリ利用者」を「少額取引利用者」、「最低1,000円以上の利益を見込んで商品を出品するフリマアプリ利用者」を「高額取引利用者」と記載します。
フリマアプリに出品している利用者の22.0%が、「3回に1回以上」の頻度で、100円以下の利益でフリマアプリに出品をしていると回答。少額取引利用者の男女比は、男性は36.7%、女性は63.3%。
少額取引利用者のフリマアプリ利用目的TOP3は、1位「不要品を処分するため(73.6%)」、2位「捨てることがもったいないため(62.3%)」、3位「お金を得るため(59.2%)」。高額取引利用者と比べ「捨てることがもったいないため」の回答が多く、15.7%の意識差。
少額取引利用者が商品が売れた時に「嬉しい・楽しい」と思う理由1位は、「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから(63.6%)」。高額取引利用者と比べて、23.9%の意識差。
【調査コメント:マーケティングライター、世代・トレンド評論家 牛窪恵氏】
●プロフィール
1968年東京生まれ。立教大学大学院・博士課程前期修了。修士(MBA)。1991年、日大芸術学部 映画学科(脚本)卒業後、大手出版社に入社。フリーライターを経て、2001年4月、マーケティングを中心に行うインフィニティを設立。同代表取締役。トレンド、マーケティング関連の著書多数。「おひとりさま(マーケット)」(05年)、「草食系(男子)」(09年)は、新語・流行語大賞に最終ノミネート。現在、NHK総合「所さん!大変ですよ」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」、読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」、毎日放送「ミント!」ほか、レギュラーでコメンテーター等を務める。
【コメント】
新たな消費者心理「メルカリハイ」
~捨てる罪悪感からの解放、売れることによる承認欲求の充足で、つい“ハマる”~
いまや日本のフリマアプリ利用者は、延べ3,000万人以上にのぼる時代(2019年ニールセンデジタル調べ)。人気の理由を「不要品をお金に換えられるから」と解釈する人もいますが、今回の調査では、同利用者の約4人に1人が、いわゆる「少額取引利用者」であることが分かりました。それだけ、単なるお金儲けとは違う“別の価値”を実感している人が多い証拠でしょう。
また、少額取引を行う男女の6割以上が、フリマアプリの利用によって「モノを捨てる罪悪感」から解放されたと回答。彼らは、高額取引利用者より「捨てることがもったいない」との意識も約2割高く、元来「サステナビリティ」や「SDGs(持続可能な開発目標)」などの志向を持った、環境意識が高い消費者なのかもしれません。
出品した商品が売れることで、利用者の7割以上が「承認欲求が満たされる」と感じることも分かりました。しかもその充足感は、SNSでコメントされる時より高い。私たちが消費者に取材しても、一部の男女の間では「メルカリハイ」と呼ぶべき心理状況が発生しています。これは、メルカリに出品した商品が売れると、「誰かに価値を認めてもらえた!」と嬉しくなり、つい普段から「他にも何か売れるモノはないか」と探してしまうこと。
今回の調査でも、5割以上の男女が、フリマアプリの利用後に「身の回りで売れるモノを探すようになった」と答えており、自己承認を得られたことでハイになり、いつの間にかモノをやり取りする喜びにハマっていく様子が見てとれます。
たとえ少額の利益しか得られなくても、出品した時点で「捨てる罪悪感」から解放される。さらにそれが誰かに売れることで、高度な「承認欲求」が満たされる。そしてそれが一種の快感「メルカリハイ」へと繋がり、つい身の回りの売れそうなモノを探すようになる……。フリマアプリは、環境への配慮だけでなく現代人のストレス緩和にも貢献する、重要なサービスに成長したと言えるでしょう。
【調査概要】
調査時期:2019年11月14日(木)~15日(金)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、12~59歳、男女1,030名
留意事項:「100円以下の利益で商品を出品するフリマアプリ利用者」515名、「最低1,000円以上の利益を見込み商品を出品するフリマアプリ利用者」515名、合計1,030名
■メルカリ総合研究所について
メルカリ総合研究所は、外部有識者と共に、フリマアプリの社会的影響から二次流通市場の可能性、その先にある循環型社会が未来にどのような影響をもたらすかを研究する組織です。社会・次世代消費・生活など、様々な視点から研究を行い、生活者の意識や行動の変化、次世代の「豊かさ」について新たな視点を見出していくための活動を行っています。
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