[Adjust 最新インタビュー]CEOが語る、SKAdNetwork4.0における変更点と今後の方針
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Phybbit(フィビット)が提供するアドフラウド対策ツール「SpiderAF」はAIを搭載し、運用担当者なら誰でも簡単にアドフラウド対策を行うことが可能です。世界最高水準の認証機関TAGの不正防止部門にてアジア初のベンダーとして認証を取得しており、広告主やアドネットワーク事業者、代理店で広く導入されています。
前編ではアドフラウドとは何か、不正の手口について解説して頂きました。今回は不正事業者が広告主にもたらす被害について理解し、フラウド対策を行うべき重要性についてお話を伺います。
ー実際、アドフラウドによる被害は金額にしてどれくらいになるのでしょうか?
橋本さん:Phybbitが年2回発行している調査レポートで報告した最新の調査データでは半年間でおよそ16.7億円、2019年の1年間におけるアドフラウド発生額は約30億円規模の計算になります。(詳しい計算方法は調査レポートをご覧ください)ネット広告費用が年々増えてきていることもあり、アドフラウドによる被害額も増加傾向にありますね。
ー広告主さんからすると、ユーザーを獲得するための広告費が不正事業者に奪われているということですね。
佐藤さん:はい、広告費と時間を無駄にしない為にも、アドフラウド対策をしっかり行って欲しいと思います。
Botで偽装された成果に対してお金を払っているだけではなく、成果の良いメディアに広告費用を投下しているつもりが、実はその成果が不正に横取りされていることに気が付かないまま予算を使い続けてしまうことにも繋がってきます。
結果、本当に効果の良いメディアから不正なメディアに予算をアロケーションしてしまい、横取りする予算も無くなりプロモーションが失敗します。
また、不正の被害を受けている状況では分析するデータにノイズが入ってしまっているため。正確な検証ができません。オーガニックが減少している理由が不正だと分からないまま、広告クリエイティブの改善、アプリの改修など、余計なリソースを使ってしまっている可能性も十分に考えられます。
橋本さん:あとは、不正事業者にお金を流し続けてしまうと質の良いメディアが減り、結果としてネット広告業界自体の衰退にも影響してくる話なので、業界全体でネット広告の健全化に向き合っていかなければいけません。
広告業界の健全化・発展に貢献する新たな取り組みとして、「SHARED BLACKLIST(シェアード ブラックリスト、SBL)」という、「SpiderAF」を導入頂いている事業者様とブラックリストを共有する新たな対策にも注力しているところです。
またPhybbitでは調査レポートのほかにも、オウンドメディアやリアルセミナー、ウェビナーなどを開催し、アドフラウド対策の必要性を伝えていくための啓蒙活動を行っています。今年3月には、世界最高水準のアメリカの認証機関TAGの不正防止部門でアジア初となる認証を取得しました。SBLのブラックリストもTAGの世界基準に準拠しており、TAGの保有しているブラックリストも利用可能なため、より信頼性の高い、最高水準のアドフラウド対策を提供しています。
▲SHARED BLACKLIST参画企業
“SpiderAFを導入かつ自社またはサービスにおいて収集したアドフラウドの情報を共有することに賛同した事業者のみが共有できるブラックリスト”
(詳しくはこちらhttps://spideraf.com/shared-blacklist)
佐藤さん:そのほかにも、アドフラウドの被害にあっていないかを手軽に調べられる「アドフラウド無料診断」を提供してます。アドフラウドは自覚症状がほとんどなく、気づかないまま膨大な広告費を搾取されている場合があるので、ぜひ試して頂きたいですね。私達はこれをネット広告の健康診断と呼んでいます。
アドフラウドの話をすると、どうしても「怖い」というイメージが先行して広告をすぐ辞めようと考える方が多いのですが、きちんとアドフラウド対策をすることによって、悪いものを検知して取り除き、より良い広告効果を出せることに繋がると理解して頂きたいですね。
▲3ステップで簡単に診断結果が受け取れる。
アドフラウド無料診断:https://spideraf.com/adfraud-report-trial/
佐藤さん:アドフラウドを見抜くには、データの「把握」と「比較」の2つが大切です。まずは正しいインストールのデータ(広告接触から初回起動までの時間やOS・デバイスの分布)を把握すること。それに対して今回のインストールはどうだったか比較する、正しい数値を把握できていれば明らかにおかしい=アドフラウドかも知れないということに気がつけるようになります。
代理店さんに任せている広告主さんも多いですが、完全に任せっきりにしてしまうのではなく、自社のデータを自分達でもきちんと見られるようにしておく方が良いと思います。最近では代理店さん向けにSpiderAFの提供も始めていますので、インストールデータの可視化が出来るSpiderAFのダッシュボードを代理店さんから開放してもらうことで「把握」と「比較」が簡単に実施できます。
最後に、これは意識的な部分になりますが、広告主さんが「不正事業者にお金を払わない」と徹底することが最も重要なアドフラウド対策になると考えています。これは昨年末の日本アドバタイザーズ協会の「デジタル広告の課題に対するアドバタイザー宣言」にもあります。例えばKPIや担当者の評価基準をインストール数に設定してしまうと、成果を重視するため現場の担当者がアドフラウドを許してしまうことにも繋がりかねません。
橋本さん:アドフラウドに興味がある方には、まず調査レポートを見ていただきたいですね。国内の被害状況やアドフラウドの定義、最新動向についてご理解頂けるレポートになるので、対策に取り組むうえで是非ご活用ください。
リクルート社のアドフラウド対策をご紹介している「No more 不正!KPIを正しく評価し、よりパフォーマンスを上げる!」のウェビナーを公開しています。
概要
去年から話題のアドフラウドですが、これがマーケティングのノイズになる事をご存知でしょうか?AppでもWebでも、パフォーマンスを指標にしているケースはとても多いと思います。 アドフラウドやユーザー不正と言った不正が混じっている場合、そのまま評価してしまっても良いのでしょうか?リクルート社での最新のマーケティング手法をご紹介します。
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