[イベントレポート] ABEMAとFODが語るCTV市場のトレンドとCTV広告の可能性(Adjust)
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2017年3月29日、スマホアプリ開発者向け動画広告サービス「Unity Ads」を提供する、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンによる勉強会「Unity Ads ミートアップ #09」が開催。
アプリ開発者の支援を目的としたイベントで、9回目となる今回のテーマは「個人デベロッパーが実行できるメディアへのアプローチ」。ゲームメディア・個人デベロッパー・企業PR担当による、それぞれの立場にたったメディア戦略における考え方について語られた。
▲当日は100名を超えるアプリ開発者が参加。
目次
株式会社グルーブシンク代表取締役 松井 悠 氏
松井氏は、企業PRの立場からプレスリリースの作り方について解説。
「メディアの担当者は毎日大量のリリース情報に目を通さなければならない人。掲載可否を判断して記事に流し込む作業をすることをイメージし、分かりやすいプレスリリースを作らなければ、メディアへ掲載してもらう可能性は低くなってしまう。
リリースタイトルは、記事タイトルになることを想定し、20-30文字で簡潔にまとめ、文章構成は、見出し・本文・キャプションを使い分けて分かりやすくしましょう。」
また、リリース情報を受け取る側の経験上、やってはいけないことについても事例を挙げて説明。
「深夜に担当者へプレスリリースを送っても、翌日の午前中までそのメールは確認してもらえないので、編集部が稼働している時間(9-11時や、夕方17時迄)に合わせたほうがいい。
文字列をコピペできないPDFファイルや、掲載レイアウトを指定するかのような画像位置や情報解禁日時の指定等、プレスリリースの流し込みを行う担当者にとって、扱いづらいものにならないよう気をつけること。」
プレスリリースを出すタイミングについて参加者から質問が飛ぶと、「無料化やタイトルの受賞、アップデートなど、ニュース自体にバリューを出すことができれば、メディアへの掲載に繋がる。」と回答。
松井氏による当日スライドはこちら
Ninebonz いたのくまんぼう 氏
フィーチャーされたアプリにはどういう共通点があるのか、過去に選ばれたアプリを元に、いたのくまんぼう氏は次のように伝えた。
「App Storeでフィーチャーされたアプリを見ると、”スタイリッシュ”、”シンプル”といったAppleが好むデザインや雰囲気の傾向が分かってくるはずです。
デザインだけでなくアプリとしてのクオリティも高いものがフィーチャーに選ばれています。その他にも、3D TouchやApple TVといった新しい機能、新しいハードに対応していると、掲載されやすい傾向に思えます。
Google Playに関してですが、アプリとして高いクオリティが求められるのは両ストアで共通しています。ただ、デザインに関してはAppleよりも幅が広いように感じています。また、フィーチャーされたアプリを調べると、ユーザーレビューは★4.0以上のものが多かったですね。」
終盤ではイベント参加者からも、ストアでフィーチャーされた経験談が共有されるなど、個人デベロッパーが集まった場ならではの、情報交換が見られた。
ゲームキャスト トシ 氏
スマホゲーム紹介サイト『ゲームキャスト』を運営しているトシ氏は、冒頭で参加者に対し、「メディアに載っても意味がないと思っていませんか?」と質問を投げかけたところ、半数以上が手を上げた。
「最近のユーザーは、メディアの紹介記事やSNS、リアルな友達との会話などを通して、”買う理由”を貯める傾向にあります。アプリを露出させることでユーザーとの接触回数を増やす、インプレッションを伸ばし、ユーザーの記憶に残ることがダウンロードに繋がります。
いまの時代、メディアは間接的にダウンロードを促す存在になっています。Webメディアの記事には、そのメディア自体に読者がいるので、SNS上の拡散力も合わせると、開発者個人の情報発信よりも遥かに多くインプレッションを稼ぐことができます。
メディアに出しておけば最低限のインプレッションが保証され、アプリがヒットした時には更に拡大してくれるというのがメディアの力です。」
メディアがユーザーのダウンロードを後押しする役目を持っていると語ったうえで、その効果をさらに高める方法を紹介。
「最終的にはプレスリリース以上に効果の高い、オリジナル記事を狙いましょう。事務的になりがちなプレスリリースに対し、メディアのライターによる気合の入った紹介記事は読者の反応が格段に違います。
Webメディアの記事が起爆剤になってヒットに繋がるケースがあるので、どこかのメディアが強力に推しはじめると、連鎖的に他のメディアにも取り上げてもらえる可能性が高くなります。
メディアに良い記事を書いてもらうためには、メディア・ライターといい関係を築くことが大切。イベントに積極的に参加したり、SNS上で自分に興味を持ってくれたメディア関係者との接点を大事にしましょう。」
普段、企業ではなく個人開発でアプリを作っているデベロッパーが、メディアを通じてアプリをヒットさせるために何をしたらいいのか。今回はその課題に対し、実務担当者や経験者自らが事例を元にしたノウハウを共有することで、解決策が見えてくるようなイベントだった。
なお、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンでは、「Unity Ads ミートアップ」の他、アプリ開発者を対象にさまざまなイベントや勉強会を開催中。
今年2月には、開発者のプロモーション支援サイト『Made with Unity』がスタート。5月8日(月)、9日(火)には国内最大のUnity開発者イベント『Unite 2017 Tokyo』の開催が決定、Unity開発シーンの最先端が体験できるイベントに注目が集まっている。
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