[Adjust 最新インタビュー]CEOが語る、SKAdNetwork4.0における変更点と今後の方針
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厳格なアドフラウド対策と配信面単位のKPI管理で顧客の本質的な成果を追求するアプリ広告サービス「ピタッとROAS」。日本でも年々増加しアプリマーケッターの頭を悩ませるアドフラウドの被害を最小限に抑え、優良ユーザーの獲得に焦点を当てることで広告主から高い評価を得ています。
今回は、株式会社ブシロードの森下氏と古谷氏にアドフラウドに対する考え方や、「ピタッとROAS」導入による所感などを伺いました。
<プロフィール>
森下 明氏(株式会社ブシロード 広報宣伝部 副部長) デジタルマーケティング部門立ち上げのために2018年1月に株式会社ブシロード入社。新卒から一貫してデジタルマーケティング領域に従事しており、特にモバイルマーケティング領域が強み。 以下SNSで情報発信中ですので是非、フォローください。 Facebook https://www.facebook.com/akira19881010 Twitter https://twitter.com/akiramarketing note https://note.com/akira19881010 |
古谷 明氏(株式会社ブシロード 広報宣伝部 デジタルマーケティングチーム) PCメーカーにて販売員からマーケティングやアライアンスに従事。その後、モバイルゲーム市場の盛り上がりに魅力を感じゲーム会社に転職。マーケティングや開発、経営戦略に携わったのち、2019年3月にブシロード入社。アドテクからゲームサイクルまで幅広い知識をデジタルマーケティングに活かしています。 |
– お二人は普段どういった業務を担当されているのでしょうか?
森下:「ブシモ」と呼ばれるブシロードの持つアプリ全般のデジタルマーケティング全般を担当しています。僕はその中でも協業先と交渉する仕事が多いです。
古谷:僕もほぼ同じですが、テクニカルな業務を担当することが多いです。SDKの実装サポートや、より深い分析なども僕の担当ですね。
– 担当しているアプリの数はどれくらいですか?
森下:メインで見ているアプリはそれぞれ3〜4個程度です。
– お二人ともデジタルアドを担当されているとのことですが、どういう基準で広告の配信先を選ばれているのでしょうか?
森下:ブシロードの場合は過去にアドフラウドの被害を受けたことがあるので、配信する媒体は「比較的アドフラウドの心配をしなくて良いメディア」だけを選ぶようにしています。
具体的にはGAC・Twitter・ASAの3つが中心です。Facebookなどにも出していますが、どこに出るか不透明なAudience Networkなどには現状出していません。
ただ、コンテンツによっては上記の配信面だけでは足らないので、そういう場合はDSPやアドネットワークにも広げます。配信する場合は「配信面の開示」を配信の条件にしています。
– 「配信面の開示」はすぐに応じてもらえるのでしょうか?
古谷:基本的には応じてくれます。ただ、開示してもらってもリストの精査に結構な工数を取るので、やはり「メインの配信面に絞る」というのが基本の姿勢になりますね。
– アドフラウドについてかなり厳しいルールを作られているように感じます。
古谷:そうですね。前提として「アドフラウドの心配をしなくて良いようにしたい」というのがあります。アドフラウドは調査などにもかなりの工数がかかるので「配信面をリスクの高い媒体まで広げてアドフラウドの心配をするぐらいなら配信面を絞る」という考え方です。
それから、これはブシロードならではの話ですが、基本的にはIPコンテンツをゲーム化したアプリが多いのでデジタルアドにそこまで集客を依存していないんです。マス広告も打ちますし、IP側での広告もある。だから、アドフラウドのリスクを背負って配信先を広げるぐらいなら別の方法でインストールを獲得しようというのがあります。
– 今回「ピタッとROAS」をご利用いただいたのはブシモのRPGアプリでしたが、どういう戦略で広告配信をされたのでしょうか?
古谷:注力していたのはやはり先に挙げたメインの3媒体です。KPIはN日ROASに設定していましたね。
森下:ブシロードは基本的に「IP全体で広告費を回収する」という考え方をします。例えば、あるIPに関してゲーム以外のメディアミクス展開で広告費回収ができなかったとしても、モバイルゲームで広告回収ができる収支であれば問題無いという考え方です。
つまりIPの時間軸加味したPLで利益が出ていればよいという方針です。ただ、協業先の開発会社の多くはゲーム開発のみのビジネスモデルの企業が多いため、協業先にあわせてKPIを変えたりしています。そういう意味で、今回実施したモバイルゲームアプリはROASをKPIに置いているタイトルでした。
古谷:そうですね。コンテンツやアプリのフェーズ、リリース期や運用安定期によっては「N日の目標を下げる」「ROASよりも獲得を見る」といったこともあります。
– 実際に「ピタッとROAS」を使用してみて、感じたことはありますか?
古谷:信頼できるなと思いました。(担当の方と)CTITだけじゃなくて、ローデータも踏まえての議論ができるし、「このメディア怪しいんじゃないか?」という考察も違和感のないものを素早くあげてくれたと思います。
森下:これは広告代理店を通じて運用する中で日々感じていることなんですが、アドフラウドについて代理店は能動的には動いてくれないはずなんです。何故ならば、ビジネスモデルが手数料ビジネスだからです。ビジネスモデル上、広告不正が起きようと起きまいと広告の配信量が伸びれば儲かります。ですので、相当にプロ意識の高い方でない限り、アドフラウドに詳しくなるモチベーションも除外しなければならないという責任感も芽生えないはずです。
ですので、アドフラウドに詳しい人も広告代理店や媒体社には少ないし、質問をしても満足な答えが返ってこないことも多い
だから、アドフラウドのことは結局、広告主が自分たちで身を守るために学ぶしかないんですけど、そういう意味でピタッとROASは広告主にとってありがたいサービスだなと思います。
古谷:同意ですね。代理店と成果報告のミーティングをしていても「この数字はアドフラウドかもしれません」といった議論にはならないですし、手放しにすると怪しいメディアに配信されていたりする。だから、自分たちでローデータを見て配信停止依頼をする必要が出てきます。
▲フラウド分析レポート(ナイル)
-ピタッとROASの導入前に、気にされていたことはありますか?
古谷:一番は透明性ですね。ブシロードの場合は自社IPだけでなく他社IPも扱うので、怪しいメディアに出ていないか気をつける必要があるし、IPにふさわしいメディアに出ているかのチェックも必要です。
あとは、トライアル期間があったのがよかったですね。導入ハードルが低いというのは助かりました。
▲厳選優良媒体へ一括配信
-今後ピタッとROASに期待することを教えてください。
古谷:代理店とは出来ないような、かなり踏み込んだローデータの話をしてくれるのはありがたいです。このままもっと分析を掘り下げて、報告だけではなくゲームアプリのKPIなどについても一緒に議論できるといいなと思います。
森下:そこまで分析できてアプリの売上最大化の提案ができたらめっちゃ凄いですね。そのような存在になってくれたら頼もしいです。
古谷:そうですね。あとはもっと配信ボリュームが出せるとありがたいかな。安心して出せるならもっと配信も広げたいので。
– 頑張ります(笑) 引き続き成果を出せるように改善していければと思います。今日はありがとうございました。
アドフラウド対策によって広告運用効果を最大化する運用代行サービス。国内外の主要媒体を網羅し、厳格なフラウド除外ロジックによりアドフラウドを除外し無駄なコストを削減、ROAS重視の運用をおこなうことで様々なアプリで高い成果を出しています。
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