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動画広告ネットワークを提供するAppLovinが2018年4月20日に、「ハイパーカジュアルゲーム」をテーマにしたセミナー「Amplify Series」を開催した。
ゲストスピーカーには世界的に大ヒットしたゲームアプリを手がける海外デベロッパー、イギリスの「Ubisoft(ユービーアイソフト)」と、韓国の「111% (ワンイレブンパーセント)」が登場し、ゲームアプリの収益化や海外展開の秘訣について語られた。
目次
本セミナーを主催したAppLovin日本代表の林 宣多氏は、「ハイパーカジュアルゲーム」の最新動向について解説。グローバル市場で成長を続けるゲームジャンルとして、今がチャンスである理由を次のように述べた。
ゲームカテゴリのランキングの変化について。2009年当初は有料の買い切りタイプが主流でしたが、2012年頃にはカジュアル・ソーシャルゲーム、2014年には課金&無料で遊べるミッドコアが人気を集め、2016年以降はコアゲームが注目されています。
「ハイパーカジュアルゲーム」とは、シンプルなデザイン、年齢性別問わず遊べる、中毒性のあるゲームです。ゲームオーバーしてもすぐにリトライできるのが特徴。
カジュアルなゲームでも広告収益をあげられ、ユーザーを獲得できているジャンルでもあり、グローバル市場ではゲームカテゴリのランキング上位をハイパーカジュアルゲームが席巻しています。
▲無料ゲームアプリランキングのTOP10のうち9つがハイパーカジュアルゲーム(2018年3月)
急成長する理由は大きく分けて3つ、ひとつは広告フォーマットの進化です。これまではどういうゲームなのか説明がしづらく、ユーザーにその魅力が伝わりづらかったですが、3年前のゲームプレイ動画の登場以降、ユーザーへ実際のプレイ動画を見せられるようになり、ダウンロードへの障壁が飛躍的に下がってきました。
最近ではプレイアブル広告(実際に広告の中でゲームがプレイできる)も登場し、ユーザーがよりダウンロードしやすくなったことで、ユーザー獲得コストが下がっています。グローバル市場でCPI100~200円でLTVを上げるのは非常に大変でしたが、CPIが下がったことでプロモーションがしやすくなってきたといえます。
高収益な広告フォーマットが登場したことによって、広告マネタイズを前提としたゲーム設計ができるようになりました。
従来はゲームを作ってからどうやって広告を入れるか考えていましたが、ハイパーカジュアルのゲームデベロッパーは、マネタイズを前提にゲームデザイン・バランスを考えていくことが可能になったことで、LTVを高められるようになってきています。
これまではCPIがLTVに満たなかったため、プロモーションするだけ赤字になる状況でしたが、CPIが下がりLTVを伸ばしたことにより、広告費をかけてユーザーを獲得しマネタイズが可能に。ハイパーカジュアルゲームがいま、ビジネスとして成長を遂げています。
3つめはスケールの拡大です。ハイパーカジュアルゲームの場合、ゲーム自体がもともとシンプルで言語をあまり使わないことから、ローカライズの負荷が少なく、またグローバルで広告を配信できるプラットフォームを活用することで、手間をかけずに広告運用ができます。
少し前まで、「低CPI<広告収益」は実現できませんでしたが、広告フォーマットの進化やマネタイズ手法の確立などによって急成長を遂げているハイパーカジュアルの市場は、近いうちに競争が非常に激しくなることが予想されます。
韓国など、一部では既にこのチャンスに気づきアプリを開発する企業も出てきているので、まさに今がチャンス。
当日、会場には多くのゲームデベロッパーが参加していたこともあり、林氏は、「ハイパーカジュアルゲームという市場にアプローチしてみたいと考えている方は、今回イベントに登壇するデベロッパーの話もぜひ参考にしてほしい」と参加者に向けて話していた。
111%は、これまでに78タイトルを世界150ヶ国で配信する韓国のゲーム開発会社(2015年創立)。今回のイベントでは、グローバル市場への進出のチャンスになればと、111%での過去の事例などを挙げて紹介。
全世界でリリースすることは、売上規模を拡大に繋がります。もし、我々が韓国でしかリリースしなかった場合、売上は今の15%程度。111%のゲームはグローバル・ワンビルドを通して全世界で収益を生むことができました。
全世界でリリースするのに最も適しているジャンルは「ハイパーカジュアルゲーム」だと言えます。なぜハイパーカジュアルゲームなのか、その理由は3つ。
アプリ内課金よりも早く収益化できること、ゲームがシンプルなのでプロジェクトが短期間であること、翻訳作業の負担が少ないことにあります。
グローバル市場でリスクを減らして、早く成功したいと考えているならば、カジュアルゲームのような簡単なゲームで収益の戦略を立てることをおすすめします。
Ubisoftはフランスに本社を置く、コンソールゲームを中心に成長してきた会社ですが、最近は多くのモバイルスタジオを買収しており、ハイパーカジュアルゲームで知られるKetchappがその一つ。
ハイパーカジュアルゲームでグローバルに成功しているデベロッパーによるユーザー獲得戦略や、自社の分析ツールの運用手法などについて語られた。
ハイパーカジュアルゲームの良いところは、ビジネス上の見極めが早くできることにあります。データをすぐに確認し、そのデータを元にどういう施策を打つべきか、違うゲームを制作するべきなのかという判断ができます。
シンプルなゲームは今でも人気がありますが、継続率でビジネスパフォーマンスが変わってくるので、良いゲームを開発したら、ROIを高める為に積極的にプロモーションすべきです。
昨年に続き、日本では 2 回目の開催となった「AppLovin Amplify Series」。今回は 100 名 近くのゲームアプリのデベロッパーがイベントに参加し、今がチャンスと言われる「ハイパーカジュアルゲーム」の最新事情について、グローバルで成功するデベロッパーのセッ ションに熱心に耳を傾けていた。
AppLovin Webサイト https://www.applovin.com/jp/
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▲グローバルで成功するデベロッパーの登壇に、当日会場は多くの参加者で賑わっていた。
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