Adjustがモバイルアプリ市場の動向を調査・分析したAdjust Global App Trends 2019レポートを発表

Adjustがモバイルアプリ市場の動向を調査・分析したAdjust Global App Trends 2019レポートを発表

アプリ計測用ツールを提供するAdjust株式会社は23日、モバイルアプリ市場の動向とその成長についてカテゴリー・国別にまとめた「Adjust Global App Trends 2019」レポートを発表した。(資料のダウンロードについては本記事内の最後に記載)

「Adjust Global App Trends 2019」とは

 モバイルアプリ市場の動向とその成長についてカテゴリー・国別にまとめた「Adjust Global App Trends 2019」では、 Adjustが集約した上位1,000のアプリデータ(2018年1月1日~2018年12月31日)を基に調査が実施され、そのデータ規模は70億のインストールと1,200億のセッションに及ぶ。

本レポートでは、 世界のアプリ市場で急成長を遂げているアプリや継続率の高い人気のアプリカテゴリーを解明し、 セッション数、 時間帯毎の使用状況、 アドフラウド(広告不正)の影響などを詳しく調査した結果を公開。更に、 今回初となるAdjustの新指標「 成長指標(Growth Index) 」を導入してアプリのインストール数を新たな切り口から分析し、 カテゴリー別、 市場別にモバイルアプリの動向を解説している。

▲ Adjust代表取締役社長兼共同創業者クリスチャン・ヘンシェル

2018年に急成長を遂げたカテゴリーは「ミッドコアゲーム」「配車サービスやタクシー関連」、最も成長を遂げた国はインドネシア

成長指標とは、 1ヶ月あたりのインストール数をMAU(1ヶ月のアクティブユーザー数)で割り、 カテゴリーと国別に計測したもの。これにより、 1ヶ月のアクティブユーザー数に対するインストール数の成長の割合を知ることができる。(MAUあたりのインストールユーザー数が多いほど、数値は高くなる。)

カテゴリー別で見ると、 2018年の成長指標が最も高いのはミッドコアゲーム(18.52)、続いてライドシェ、 配車サービスとタクシー関連のアプリ(17.63)、 スポーツゲームアプリなども大きな伸びを示し、 続いてビデオとストリーミングアプリ(4位)、マッチングアプリ(5位)も継続した成長が見られている。今後はモバイルバンキングにも注目していきたい。

▲「Adjust Global App Trends 2019」より

日本におけるカテゴリ別成長指標を見ていくと、音楽(6.89)がトップ、続いてカジノゲーム(5.64)、ライドシェア、 配車サービスとタクシー関連のアプリ(4.86)で、グローバル市場と比較するとユニークな結果となっている。

▲日本に関するデータグラフィック(提供:Adjust)

ユーザーの時間帯別アプリ使用状況と比較しても、グローバルでは漫画、ミッドコアゲーム、カジュアルゲームがもっともアクティブなのに対し、日本は全体としてゲームが強い結果に。

▲日本に関するデータグラフィック(提供:Adjust)

また、国別の成長データによると、アプリ市場において最も成長の著しい国 は東南アジア最大の経済を誇るインドネシア(17.6)、続いてブラジル(9.4)、 韓国(9.1)、 マレーシア(8.2)が続く。レポート内ではインドネシアにおける成長が早いアプリカテゴリーのデータを元に、市場が好調な理由を知ることができる。

▲「Adjust Global App Trends 2019」より

急成長しているアプリの継続率は高いのか?

 成長率の最も高いアプリのカテゴリーにおいて、 そのアプリユーザーの満足度も高いかどうかを見極めるのに役立つ、 継続率(インストール後にアプリを使い続けるユーザーの割合)やセッション数(ユーザーの1日におけるアプリ起動回数)にも焦点を当てている。
分析結果によると、 インストールした日からインストール後1日目の間に平均で69%のユーザーが失われ、インストール後1日目から7日目の間で継続率は21%にまで減少、 平均するとインストール後の1週間で79%のユーザーを失うという。

これをカテゴリ別に見ていくと、ニュース(31%)と漫画(28%)のアプリはインストール後7日目の時点でも引き続き高い継続率を保っており、 1日のセッション数は平均して2.2。 一方、 スポーツやミッドコアゲームは1日目から7日目の間に最も高いユーザーの離脱率を示しており、 この期間内にユーザーの10%以上を失うことが明らかとなった。

▲日本に関するデータグラフィック(提供:Adjust)

また、 セッション数を国別に分析することで、各国の違いについて触れている。国別にみたセッション数における上位カテゴリーを見ると、日本ではソーシャルネットワーク、 ミッドコアゲーム、 マッチングアプリに続いてカジュアルゲームと音楽アプリが上位カテゴリーに入っており、 高いエンゲージメントを示していた。

▲日本に関するデータグラフィック(提供:Adjust)

アドフラウドは依然として全てのカテゴリーにおいて深刻な問題

▲「Adjust Global App Trends 2019」より

Adjust CTO兼 共同創業者のポール H. ミュラー氏は、 アドフラウド(広告不正)が高度化し、依然としてモバイルマーケターにとって深刻な問題であることについて解説。Adjustでは、2018年だけで3億件近い(269,036,991件)不正インストールを拒否し、うち 半数近い48%を占めていたのがクリックインジェクション。続いて クリックスパム(26%)、 SDKスプーフィング(17%)、 そしてフェイクユーザー/ボット(9%)となっている。

カテゴリー別ではアプリのCPA(Cost per actions=顧客獲得単価)が比較的高いEコマースやマッチング、 モバイルバンキングが不正の影響を大きく受けている。こうした状況に対応する為、Adjustでは2019年1月にサイバーセキュリティならび人工知能の開発を専門とした「Unbotify」を買収。AIと機械学習を組み合わせることにより、実在するユーザーとボットを区別しリアルタイムに不正ボットを阻止することが可能な新製品を発表している。

▲Adjust CTO兼 共同創業者 ポール H. ミュラー

「アドフラウドは世界中のモバイル業界の汚点です。 マッチングアプリやモバイルバンキング、 ショッピングアプリで被害が大きいのも予想通りと言えます。 これらのアプリのCPAは非常に高く、 不正業者たちはカテゴリーで選んでいるのではなく、 単純にお金があるところをターゲットにしていることを認識しておくことが大切です。 CPAが高いほど、 そのアプリが狙われる確率も高まります。 」

 

Adjust Global App Trendsレポートはこちらからダウンロードが可能。 
https://www.adjust.com/ja/resources/ebooks/adjust-global-app-trends-report-2019/

 

Adjust株式会社 会社概要


Adjustは、 モバイル計測およびアドフラウド防止の業界リーダーです。 Adjust SDK搭載のアプリのアクティブユーザーは世界で13億を超えており、 グローバルで最も使用されています。 また、 クラウドサービスを使用せず、 自社のサーバーからサービスを提供する、 業界でも特別な存在となっています。 透明性の高いオープンソースのSDKや、 長期間のデータの保存が可能なこと、 取得できるデータの多様性と正確性、 さらにアドフラウドをリアルタイムで除外する機能などがAdjustの強みとなっています。
Adjustは、 Facebook、 Twitter、 Google、 LINE、 Snap、 Tencentの正式マーケティングパートナーになっており、 国内外の主要広告ネットワークパートナーとも連携済みです。 楽天、 リクルート、 LINE、 グリー、 ディー・エヌ・エー、 メルカリなど国内400社以上のトップパブリッシャーを始め、 マイクロソフト、 Zynga、 Spotifyといったグローバルブランドを含む25,000以上のアプリで、 パフォーマンス向上のためにAdjustのソリューションが導入されています。
Adjustは、 2018年12月に、 マルチキャンペーン管理プラットフォーム「Acquired.io」、 2019年1月には、 サイバーセキュリティならび人工知能の開発を専門とした「Unbotify」を買収しました。 続いて、 2月にはアドウェイズ社と戦略的パートナーシップを締結しました。 これらの活動は、 広告主のマーケティング活動を一元化して最高級の製品を構築するという、 Adjust の企業目標への取り組みの一部として実現されました。
2012年に独・ベルリンで設立されたAdjustは東京、 ベルリン、 サンフランシスコ、 ニューヨーク、 パリ、 北京、 上海、 テルアビブ、 ソウル、 シンガポール、 ムンバイ、 サンパウロなど世界15都市にオフィスを構えています。 日本ではアプリ計測プラットフォームとして最大のシェアを占めています。 東京オフィスは2014年11月に最高売上責任者(CRO)のショーン・ボナムにより設立され、 カントリーマネージャーの佐々 直紀を筆頭に、 現在23名の営業・カスタマーサポート・マーケティング担当者が日本市場で徹底したサポートを提供しています。
Target Partners、 Capnamic Ventures、 Iris Capital、 and Active Venture Partners等のベンチャーキャピタルから資金を調達しています。

公式ホームページ: https://www.adjust.com/ja
公式Facebook: https://www.facebook.com/adjustJapan/

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