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ナイルが運営するスマ-トフォン専門ゲームメディア「Appliv Games」の責任者・坂井直人がゲームプロデューサーとマーケティングについて語り合う対談企画がスタートしました。第2回目はこの春に配信1周年を迎えた『ジャンプチ ヒーローズ』のプロデューサーお二人を迎えてお届けします。
第1回目はこちらから
<プロフィール>
白井雄一朗氏(LINE 株式会社 ゲーム事業部)
国内400万DLを突破『ジャンプチ ヒーローズ』のプロデューサーであり、公式生放送などでも「白井P」としておなじみの存在。『ジャンプチ ヒーローズ』の他にもLINE GAMEのミッドコアタイトルを手掛ける。
鷲見 政明氏(ワンダープラネット株式会社)
全世界で1,000万DLを超えるパズルRPG『クラッシュフィーバー』を手がけたゲームプロデューサー。2016年度には台湾&香港のGoogle PlayストアにてGoogle Playベストアトラクティブゲームを受賞。本作『ジャンプチヒーローズ』では開発・運営を担当。
坂井:まず最初に、『ジャンプチ ヒーローズ』の魅力について教えて下さい。
白井氏:週刊少年ジャンプ創刊50周年を記念したスマホゲームで、男女問わず幅広い世代に楽しんで頂くため、タップ操作だけで遊べるシンプルなゲームになっています。
坂井:ゲーム内に登場するジャンプ作品はトータルどれくらいですか。
白井氏:この1年で約90作品、キャラ数でいうと400体くらいになります。年代別にバランスよく出すことを運営初期は意識していましたね。
坂井:そんなに沢山いるんですね、今の若い世代から人気があるのはどのへんですか?
白井氏:「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」はもちろん、最近の作品だと「僕のヒーローアカデミア」や「ブラッククローバー」です。連載期間が10~20年と長い作品も多いので、「銀魂」「NARUTO-ナルト-」「BLEACH」も人気があります。
坂井:ゲーム内での人気は漫画の人気と比例しますか?
白井氏:そうですね、人気作品ほどファンが多いので反応が良い傾向は確かにあります。ゲームのプレイヤー層としては20代~40代の男性がメインです。
坂井:まさに「週刊少年ジャンプ」を学生の頃に読んでいた世代ですね。ちなみに「週刊少年ジャンプ」の中でお二人の好きな作品は?
白井氏:僕は「ワールドトリガー」ですね。能力系バトルというジャンプらしさだったり駆け引きのある面白さが好きですね。
鷲見氏:「すごいよ!!マサルさん 」です(笑)。
坂井:あ、その答えだけで同世代ってことがわかります(笑)。
坂井:今回、ワンダープラネット様と共同開発されたことに、どういう経緯があったのでしょうか?
白井氏:元々、昨年まで集英社様とLINEで、週刊少年ジャンプ創刊50周年の取り組みを色々とやらせて頂いていたなかで、スマホゲームの企画があがりまして。週刊少年ジャンプといえばバトル描写のある作品が多いので、ただ単にカジュアルなパズルゲームよりも、RPG要素を入れる方が週刊少年ジャンプの世界を表現しやすいと考えました。
パズルRPGが作れる会社を探していた際、ワンダープラネット様の『クラッシュフィーバー』における国内外で成功実績とその知見を活かせるのではないかと思い、こちらからお声がけさせて頂いた形になります。
▲白井雄一朗氏(LINE 株式会社)
坂井:リリース1周年を迎えますが、この1年を振り返ってみてどうでしたか?
白井氏:今までゲーム化されていない作品のキャラを多く出したことで、「自分の好きな作品をゲームで触れられる機会ができて嬉しかった」とファンの方から喜びの声を頂き、このゲームをリリースした意味があったなと感じています。
しかしその一方で、「好きな作品をもっと取り上げてほしい」という声も多くありました。扱う作品数が非常に多いなかでどれか1つを出し続けるわけにもいかないので、そうした期待に完璧に答え続けることはかなり難しくて。IPモノの場合は作品の認知度も影響して出せば反応してくれる層が必ずいるのですが、作品に紐づく部分が強すぎるというのは良い面悪い面あると思います。
坂井:自分の知らない作品(キャラ)に対してゲームのモチベーションを維持することはなかなか難しいですよね。
白井氏:感じ方は人それぞれだと思いますが、ゲーム自体を好きになってもらうことでカバーできると考えています。作品単位で好みがあるとはいえ、このゲームそのものを好きになってもらうためのアプローチが今後の課題ですね。
『ジャンプチ ヒーローズ』が1周年を迎え、今後のユーザーさんとのコミュニケーションの取り方や運営の方針に関しても、そういうところを大事にやっていきたいと思っています。
坂井:国内で400万ダウンロードを突破し、今春にはアジア(台湾・香港・マカオ)展開を発表されていますが、リリース当初から海外展開を計画されていたんでしょうか。
白井氏:時期を具体的に決めていた訳ではありませんが、ワンダープラネット様も『クラッシュフィーバー』を台湾で展開して成功されている実績がありますし、チャレンジしたい気持ちは当初からありました。
弊社(LINE)のプラットフォーム的な視点でみても、台湾は基盤があり強い地域の1つなので、参加したいという考えを持っていました。タイミングに関していうと、国内版の改修が終わってゲームの要素が全て整ったのが2019年の1月なので、そこから動きだしたという感じです。
坂井:今後、台湾での展開においてLINE様からみてワンダープラネット様に期待されている部分はどういったところでしょうか。
白井氏:まだリリース前なので展望にはなりますが、まず台湾で運営している経験と成功している実績とがあるというのはかなり強みになるだろうと思っています。パズルRPGという同じジャンルのゲームで上手くいっているので、特に運営面では期待しています。
坂井:台湾における「週刊少年ジャンプ」という雑誌や作品自体の認知度も高いんでしょうか。
白井氏:そうですね。日本のアニメ・漫画を好きな人が多く好意的に受け入れられている国で認知度は高い方です。現地でアニメや単行本が展開されている作品もあるのでマッチしやすい市場だと捉えています。今年のTPGS(台北ゲームショー)で発表会を行った際も、現地ファンの反応が良く、期待感が伝わってきたので僕らとしても楽しみにしています。
▲今年行われた台北(台湾)での発表会の模様
坂井:台湾版と日本版で違いはありますか?
白井氏:コンテンツとしては全て入った状態でお届けできる予定です。
坂井:台湾以外での展開も既に予定されていますか。
白井氏:いいえ、現時点では手広く拡大していくことより、まずは1つの地域でサービスを安定して続けることを目指しています。
坂井:ワンダープラネット様にお伺いしたいのですが、今回LINE様と取り組むにあたってどういった部分に魅力を感じていますか?
鷲見氏:率直なところ一番は人ですね。体制的にはLINE様がパブリッシャーでワンダープラネットがディベロッパーという形ですが、お互いの立ち位置は関係なく、お客様により良いものを届けるためにチームが一丸となって同じ方向を向いているので非常に良い関係性だと感じています。
▲鷲見 政明氏(ワンダープラネット株式会社)
坂井:最後に、ユーザーさんに向けてお二人からコメントをお願いします。
鷲見氏:まずユーザーさんへの感謝の前に、不具合が多くて申し訳ございませんと謝罪の気持ちが大きいです。遊んでくれているユーザーさんに支えられてここまで来れた1年だと思っています。
2年目は「ジャンプチ遊びやすくなったね、楽しくなったね」と皆さんに感じて頂くことを目標に、ユーザーさんから受け取った要望や不満点を1つずつ潰して、機能面での改修に活かしてこうと現在進めているところです。運営面でいうと1つのIPに絞り月1で開催しているイベントのほか、季節イベントがもっと盛り上がれるよう力を入れていきたいと思っています。
坂井:ユーザーさんからどういった不満があがっていたんですか?
鷲見氏:1回のバトル時間が長いから2倍速が欲しい、パーティー編成がしづらい、パーティーの枠が10個しかないのでもっと増やしてほしい、キャラの絞り込み機能が欲しい等、コアなユーザーさんからの声を沢山頂いています。
坂井:とても具体的ですね!因みに既に実装が決定しているものがあれば教えていただけますか。
鷲見氏:キャラクターの図鑑が実装されます!ただキャラクターの一覧ではなく必殺技のモーションが見られるようなものを想定しているので楽しみにしていて下さい!
白井氏:あとは、オフラインイベントを通じてファンの方と交流して、より身近なところで意見を聞いたり一緒に遊ぶような機会を設けたいですね。僕自身も普段から、Twitterを通じてファンの方とコミュニケーションしていてファンの方から直接色々な声を頂くので。
いよいよ15時から1周年始まりますね!
— ジャンプチ白井P (@Jumputi_ShiraiP) 2019年3月28日
前回のツイートも反響が大きく、皆さんの期待がすごく伝わってきました‼︎
無事お届けできるよう、また万が一の場合にはすぐに対応できるよう、運営メンバー一同、万全の体制でスタンバイしてます。
お楽しみに‼︎‼︎
白井氏:1周年を迎えるまではできるだけ多くの作品を登場させ、ゲーム内のコンテンツを充実させることを主軸にやってきました。1周年以降については、作品が入り口だった人も含めてゲーム自体を好きになってもらいより楽しく遊んで頂くための機能改修や、イベント提供を大事にしながら進めていく予定です。
現在オンラインでやっている生放送だけでなく、オフラインイベントも検討中です。オフラインイベントを開催することでゲームをより楽しんで頂けるきっかけになればと。運営から一方的に発信するのではなく、ユーザーさんに寄り添った形の運営を目指しています。
ー本日はありがとうございました。
LINE GAME公式ブログ:【ジャンプチ ヒーローズ】1周年大感謝祭、開催!!
http://game-blog.line.me/archives/55082046.html
■「ジャンプチ ヒーローズ」概要
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