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2018年夏にリリースされ、SNSを中心にグローバル規模で人気を集めているアプリ『ZEPETO(ゼペット)』。ここ日本でも人気沸騰中で、ユーザーは自分の作成した3Dアバターを使って撮影した写真をInstagramに投稿して楽しんでいます。今回はSNOW JAPAN事業統括の崔智安さんへ、『ZEPETO』リリースから現在に至るまでのマーケティングについてインタビューしてきました。
目次
ーアプリ開発の経緯について教えてください。
『SNOW』の顔認識技術を活用して、自分に似たアバターを誰でも簡単に作れるツール、というのが『ZEPETO』のきっかけでした。『ZEPETO』なら、細かいカスタマイズでクオリティの高い3Dアバターを作ることができます。自分をベースにしているので、ユーザーの感覚として「盛る」っていうのが『SNOW』にも似ていると思っています。
▲アプリ起動後、自分の顔写真からベースのアバターを作成してくれる。
▲顔の各パーツ、髪型、ファッションアイテムまで細かくカスタマイズすることが可能。
『ZEPETO』は従来のアバター作成ツールよりも、圧倒的にソーシャルな要素を表現しているので、作って終わりではなく写真を撮って友達に見せたい、SNSに投稿したいという広がりがあります。人に見てもらうことで、そこにコミュニケーションが生まれるというのは、今の世の中でソーシャルにおける文脈において、自己表現の一つになっていると思います。(※2019年1月時点、Instagram内で #ZEPETO の投稿は130万件以上)
▲アプリ内で友達のアバターと撮影し、実際の写真と合成することが可能。
ー『ZEPETO』は今どのくらいインストールされているんですか?
昨年リリースしてから既に5,000万インストールは超えているかと思います。特に人気がある国は、日本・中国・アメリカ、それ以外にも韓国、東南アジア、中南米まで非常に幅広いですね。
ーこの、人気のある地域というのは『SNOW』にも重なってくるんでしょうか?
『SNOW』は主にアジア(日本・中国・韓国・東南アジア)が強かったところがあるんですが、『ZEPETO』は更にアメリカ・ヨーロッパ・中南米等、これまで『SNOW』が浸透していなかった地域にまで広がっているように思います。
iOS版はApp Store無料ランキングで35カ国で1位を獲得したんですが、アメリカで1位を獲得したのはSNOWとしても初めてのことでした。
AppStoreランキング
— ZEPETO公式 (@zepeto_jp) 2018年9月28日
総合1位獲得✨
「ZEPETO」
写真を撮るだけで
あなたそっくりの
キャラクターが完成?
無料で使えるから
みんなで遊ぼう?https://t.co/6BhCDG88lO#ZEPETO #zepetoでヲタ活#zepetoしてる人と繋がりたい pic.twitter.com/kWz6ojcCQz
ーアプリのユーザー層について、日本では10代20代の若い女性のイメージですがグローバルだと違いはありますか?
グローバルでも、10代20代の若年層をきっかけにユーザーが伸びていますね。
ーリリース後、どのようなプロモーションを実施されましたか?
大々的なプロモーションは特に行わず、Instagramアカウントを運用しています。『ZEPETO』は言葉が要らない、ビジュアルで伝えていけるのでSNSの中でもInstagramを使っています。
ー「BT21」とのコラボがかなりインパクトあったのではないかと思ったんですが、キャンペーン効果について教えてください。
時系列的にはこのキャンペーンを行うよりも前に、App Storeの無料ランキング1位を獲得していました。アプリ内で最も人気のあるコンテンツになりますが、既に『ZEPETO』アプリ人気が拡大しているところに追加したものになります。2月以降、他にも大きなコラボをいくつか用意しています。
▲日本でも大きな話題を集めていた「BT21」コラボ
ーSNOWさんは韓国で開発されているそうですが、グローバルでアプリを展開する際、ローカライズはどのように行ってるんでしょうか?
先に『SNOW』の話をすると、日本でローンチする際はすごくローカライズに力を入れましたね。ローカライズというのは言語以外にも感覚的な違いがあると考えていて、1つは「目線」の違い、もう1つは「かわいいの定義」の違いです。例えば世界各国の人気のある芸能人の顔を見た時、それを可愛いと思うかは国によって違いがあるし、「かわいい」の言葉自体も文化や表現の仕方によって違いがある。
しかし『ZEPETO』の場合、人間じゃなくてバーチャルなんですよね。日本のアニメキャラクターが海外でかわいいと言われるのと同じように、バーチャルにおける美意識というのは世界共通になってくるなと思いました。
だからといって、『SNOW』はローカライズして『ZEPETO』はやらない、ということではないんです。よく日本のIT企業さんにローカライズについて質問されることがあるんですが、モノによってローカライズする必要性のあるコンテンツかどうかを見極めることが大切だと考えています。『ZEPETO』はバーチャルでありキャラクターであり、国境のないものとして生まれてきたので、そもそも、そこにローカライズという発想を持つ必要がありませんでした。
ー今後の『ZEPETO』の方向性について教えてください。新機能など実装される予定はあるんでしょうか?
いまは『SNOW』ともっと連携していきたいと考えて準備をしています。『SNOW』のカメラを通した世界の中に『ZEPETO』がいる、現実とバーチャルの組み合わせでこれから更に面白くなっていくと思うので楽しみにしていてください。将来的には、他のゲームの中に自分のZEPETOを登場させるとか、アプリ外のサービスにZEPETOが入っていける可能性も無限大にあると感じています。
『ZEPETO』開発:SNOW Corporation
今回お話を伺った崔智安さん(SNOW JAPAN事業統括)
取材中、崔さんに韓国で人気のあるアプリ(サービス)について質問。ご自身のスマホを開きながら、「歩くだけでポイントが貯まるアプリ(cash walk)や相乗りサービスは日本国内だとあまり見ないですが、向こうでは定着してますね」と教えて頂きました。
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