ポノス「カジュアルゲーム×マーケティング」からみるハイパーカジュアルゲーム参入の先に見据えるもの
2019年10月、ポノス株式会社がハイパーカジュアルゲーム市場に参入したことを発表。ポノスと聞いて、『にゃんこ大戦争』を...(続きを読む)
アニメ・ゲームなど、ユーザーの好みに合ったサブカルチャー記事を届けてくれるニュースアプリ『ハッカドール』が、先日200万ダウンロードを達成しました。
それを記念して、Appliv編集部はDeNAに赴きハッカドールチームの寺嶋隆司さんと嶋田裕二さんにインタビューを実施。 どんな人が運営しているのか、ハッカドールが生まれた経緯、より「捗る」使い方等、様々な観点からお話をいました。
目次
▲ハッカドール達がユーザーの好みを学習し、毎日ニュースを届けてくれるアプリ。ちなみに3号ちゃんは男の娘。
▲向かって左がビジネス担当の寺嶋隆司さん、右がプロデューサーの嶋田裕二さん。
▲嶋田さんは特製のハッカドールTシャツを着て参戦。ハッカドールへの愛が伝わってくる。
嶋田:私はプロデューサー且つエンジニアで開発もやっています。私自身、中学生の頃から深夜アニメに夢中になっていたオタクです。
寺嶋:自分はビジネス周り全般を担当しています。元々オタク系コンテンツに携わっており、DeNAにもハッカドールチームに入るのが前提で入社しました。
嶋田:ハッカドールを作る時も「オタクが楽しめるサービス」を作りたくて、社内のオタクを集めてチームを起ち上げました。
寺嶋:今は昔に比べて、みんなアニメを普通に見るじゃないですか。僕らが中学高校の頃はアニメって、一部の人が見て楽しんでるものだったんですけど、最近はそうでもないですね。「オタク」って言える状況が変わって来ていると思います。
嶋田:今の時代はアニメがほぼ一般化されています。日常の中に2次元や2.5次元のコンテンツが当たり前にある、という風にトレンドが変わってきているのかな、という気はしますね。
寺嶋:その中でもうちのチームは、昔からしっかりオタク文化に取り組んでいる人達が中心になって運営をしています。
嶋田:今は10人くらいですね。みんなそれぞれオタクに関する得意分野を持っています。女性のスタッフも多いので、女性向けコンテンツも広くカバーしています。
▲今季(2017年春季)の気になるアニメを伺ったところ、嶋田さんは「アリスと蔵六」寺嶋さんは「Re:CREATORS」との事だった。
嶋田:その場合は、まず検索機能で興味を持った作品をワード検索して、出てきたニュースを読んだり、「後で読む」に追加したり、「ホシイ」ボタンを押していけば、どんどん学習していってくれます。特に「ホシイ」はかなり強めに学習してくれるので、1日2日くらいで記事がガンガン出てくるようになります。
▲検索機能や「ホシイ」ボタンでハッカドールに教えていくと良いとの事。
嶋田:記事を読んだ時間や似たような記事を何度読んだかなども加味されるので、興味あるものを読んでいけば自然と学習していく仕組みになっています。
寺嶋:アニメだと、アニメリストが便利です。興味を持ったアニメをタップして、そこからニュースを読んで「ホシイ」を押していくという使い方がおすすめです。
▲この方法なら、検索で文字入力しなくてもタップだけでニュースを集められる。
嶋田:後は、「ウォッチリスト」にキーワードを入力すると。そのキーワードの最新ニュースがどんどん出てくるので手早く学習させられます。
▲ウォッチリストを使った活用法。有名作品なら略称でもヒットするとの事。
寺嶋:これを世の中の人達にお見せしてもいいのかと思いますが(笑)。上位ぐらいなら。
▲寺嶋さんの成分表。最近はVRにハマっているのだとか。
寺嶋:個人的にはライトノベルが一番好きなコンテンツです。HTC VIVE(VR用ヘッドマウントディスプレイ)を買って一時期すごい遊んでいたので、VR系が上位に来ています。
▲嶋田さんの成分表。ハッカドールで流行をチェックしているようだ。
嶋田:私は流行りモノが多いですね。グラブルをめっちゃやってるのでチェックするようにしてます。あとはWake Up, Girls(※)のライブにもよく行っています。まあ、わかりやすい今風のオタクですね。最近上がってくるニュースで順位も変わってくるので、成分表はスナップショットって感じです。
※ハッカドール1号・2号・3号の声優さんは全員Wake Up, Girlsのメンバーでもあります。
嶋田:基本的にそういったものありません。ユーザーがよく見ているサイトをアプリが学習していきます。加えて、記事の”雰囲気”も解析していて、似たような雰囲気の記事が提案されるようにできています。
また、趣味が偏らないように”似たような雰囲気だけどちょっと違う”記事も織り交ぜて紹介していく仕組みもあります。
嶋田:SNSが世の中に溢れているので、コメントがあると疲れるなという意図があります。ハッカドールは、他人の存在を感じるサービスよりも、自分の好みに特化したサービスにしたいです。
寺嶋:情報収集に特化させたかった意図と、ユーザーの中で一貫した世界観を作っていきたいという意図で、コメント機能がないというのが現状ですね。
嶋田:ソーシャル要素がないために、自分のプライベートをさらけ出して使える安心感を感じて欲しいです。ハッカドールは癒しを。
嶋田:将来的にはあるかもしれないですね。今の技術ではチャットbotでキャラクター性を出すのがなかなか難しい所があるので、チャレンジングな領域になると思います。ですが、「二次元のキャラクターと会話したい」という願いはみんなが持っているはずです。
寺嶋:僕らくらいの世代だと『ToHeart』のマルチ(※)を世に出したいっていう願いはあるので、誰かしらが作ってくれるんじゃないかな、という希望はあります。
※恋愛ゲーム『ToHeart』に登場する、メイドロボという設定のキャラクター。
嶋田:実は一番最初はキャラクターがいなかったんですよ。ニュースをレコメンドして送ってくれるシステムは考えてたんですけど、作っている人間がオタクなので「なんかマスコットキャラとか欲しいよね」という話が出たんです。
それに、リリース当時のシステムが3ヶ月で作ったもので、改修できる部分も多かったんです。「ポンコツキャラがニュースを出してくれる」という体にして、ユーザーに許してもらおう。という経緯で生まれたのがハッカドールです。
▲多少ポンコツでも、ハッカドールなら許せちゃう?
嶋田:男の娘好きの当時のプロデューサーが勝手に男の娘にしていたというのが実際の話です。
半年ぐらい男の娘である事は伏せていて、東京ゲームショウで暴露したら「ええええええええ!?」という人と「うおおおおおおお!」という人の両極端な反応がありましたね。
それで離れたファンもいるかと思いますが、今も根強い3号ファンもいるので、結果オーライだったかなと。
寺嶋:基本的に3人とも作った人間の好みが反映されていますね。男の娘を狙って作ったというより、その人が作りたかったから作ったというのが強いかな。プロダクト自体が「自分らが欲しいものを作る」という方針なので。
嶋田:みんな好き勝手やるから、もうわけわかんないですね(笑)。整合性を取るのに精一杯です。
嶋田:ユーザーが毎月コンスタントにアプリをインストールしてくれて、日々ユーザーも増えているので、これからもどんどんやっていけるという自信に繋がったかと思います。この先も300万、400万、いずれは1億5千万とより上を目指していきたいです。
嶋田:もうすぐ3周年なので、それに向けて何かやりたいなと考えています。それをもって「これからもハッカドールは続いていくよ」という事をユーザーの皆さんにお伝えしたいです。ハッカドールを通じて「捗る」という言葉を世界中に広めたいですね。外国でも「ハカドル」って言ってくれるくらいに。
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